やなせななブログ

シンガーソングライター・やなせななのブログです。

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セルフライナーノーツ・その11 春待つペンギン

セルフライナーノーツ11回目です。
今日は、アルバム『夜が明けるよ』収録の11曲中、唯一の恋の歌です。


Tr.10 春待つペンギン

日本語ポップスの歌詞の題材を考えてみると
おそらくその半分以上のテーマが「恋」ではないかと思います。
いや、日本語のポップスだけでなく
西洋の歌も、また、どこかの国の民謡も、にっぽんの演歌も
その多くは「恋焦がれる想い」を描いているのではないでしょうか。
その目的は求婚であったり、道ならぬ恋のやむにやまれぬ想いの出口だったり
あるいは、不平等などの社会への不満を恋という比喩を使って表現していたり
いろいろではないかと思いますが

それにしても本当に、恋愛を題材にした作品の多いことったら。

ところが
わたしは作曲を始めた15年ほど前からずっと
恋の歌を書くことは苦手でした。
なぜなのかは、わかりません。
あまりイメージが湧かないというか
想像力が膨らまないというか
それでも
ニンテンドーDS『東京魔人学園剣風帖』のエンディングテーマになった「七夕」や
そのカップリング曲「蝶々」はじめ、いくつか恋を題材にしたオリジナル曲はあります。
ただ、暮らしを描く歌のようなリアリティを追求するというよりは
古典芸能のようなイメージの作品がほとんど。
等身大の恋の歌を作る、というのは、なかなかむずかしいものです。


今回のアルバムでも、恋の歌はまったくなく
唯一書いたのはこの「春待つペンギン」でした。
文字通り、ペンギンの恋を描いた歌です。


NHKの動物番組『ダーウィンが来た』で、ある日フィヨルドランドペンギンというペンギンの子育ての様子が放映されました。
このペンギン、森の中でつがいになり、子育てをします。
つがいの一方が卵をあたため、守っている間、もう一方が海まで歩き、餌を取って、森へ持って帰る。
それを繰り返しながら互いに支え合い、卵を孵し、ヒナを育てるのです。

しかし、ある程度ヒナが大きくなると、親たちはある日突然ヒナを置いて去ってしまいます。
置き去りにされたヒナは、最初はただ鳴くばかり。
でも、どんなに待っても親鳥が戻らないと悟ると、本能に従って、餌を得るために海を目指すのです。
誰に教わったわけでもないのに、森の中、道なき道を歩くペンギン。
よちよちとした足取りで、それでも必死で、海へ海へ。

さまざまな困難に打ち勝ち、ようやく目の前に開ける海と出会います。
初めてなのに、なぜかなつかしい
いのちの奥底が憶えていた、海。
おそるおそる飛び込むと、ペンギンは自由に泳ぐことができたのでした。

そして
いつかそのヒナも、ここでパートナーと巡り会うのです。
また森へ帰り、子どもを育て
いのちをつないでゆくのでした…


なんと感動的な話でしょうか。


ペンギン
そのものがとてもかわいらしくて大好きだったこともあり
この番組を元に
ペンギンをモチーフにした恋の歌を作ってみよう、と思い立ちました。

ペンギンの恋の歌ですが
比喩とも言えるのです。
傷ついてひとりぼっちだったけれど
あなたと出会って、わたしは誰にもなれない、わたしのままで良いのだ、と思った
という心情をつづっています。


曲は、70~80年代のアイドルのポップスを意識したメロディラインです。
80年代、アイドルの唄ったポップスは、ほんとうに素晴らしい恋の歌がたくさんありました。そんな歌たちに敬意を表して。

アレンジは武藤良明さんです。
レコーディングには、スタジオにあるローズを使用していますが
これがとても良い味を出してくれて、なんとも70年代らしい、空気感のある音になりました。


アルバム全体の中では、小品という位置づけになる、短い曲です。
しかし、作り手としてでなく、聞き手としては、これが最も好きな曲かもしれません。
メッセージも重くなく
サウンドもあっさりして
それでもなぜかせつなくもあり
わたしにはめずらしくハッピーエンドな曲

作り手としては

 ひとりゆく

という歌詞のところで、崖に立って風を受けるペンギンの姿が頭に浮かぶのですが
パーカッションとベースが、わたしのイメージにぴったりの音になっていて
いつもひとりニンマリしています。


ちなみに
以前、マンガ雑誌ヤングジャンプで連載されていた、森下裕美さんの『荒野のペンギン』という作品があったのをご存じでしょうか。
子どもの頃、兄が買って来たヤングジャンプでこの作品を読み、なぜかとてもせつなく、あたたかい気持ちになったことを覚えています。
タイトルを付ける時に思い出したのですが、細かい話を思い出せません。
もう一度読みたいなあ。



さて
そんな「春待つペンギン」が収録されたアルバム『夜が明けるよ』
2016年のレコ発ツアーは
大阪(2回)、宮城(2回)、香川、北海道、東京、栃木と
全国8か所で開催し、無事終了しました。
各地ご来場下さった皆さま
ほんとうにありがとうございました(^人^)

来年2月には、その集大成とも言える、大ホール公演が決定しております!!!
900人収容のホールで自主公演を開くのは初めてのことですし
13人の音楽家と共にソロコンサートをするのも初めての挑戦です。
ぜひぜひぜひぜひお越しくださいませ!!!

★スペシャルコンサート特設ページはコチラ

夜が明けるよ~スペシャルコンサート
日時:2017年2月5日(日)
時間:開場/13:30 開演/14:30 終演予定/17:00
会場:クレオ大阪中央 大ホール(地下鉄谷町線夕陽ヶ丘駅1、2出口から徒歩3分)
〒543-0002 大阪市天王寺区上汐5丁目6-25 ☎06-6770-7200
料金:(全席指定)前売/3800円  当日/4000円
◆チケット購入方法
1・お電話での受付(9:00~18:00)
やなせななコンサート チケット受付/06-6734-4488
2・やなせなな ライブ・コンサートチケット販売ページより
こちら(←クリック)からどうぞ
※チケットのご予約受付は、12月30日~1月3日までお休みです。


チケットは大好評発売中!
全席指定で、1階席は残りわずかとなりました。
もしかしたら、売り切れる…なんてこともあるかもしれません(?!)ので、ご予約はどうぞお早めに…(*^^)v






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