やなせななブログ

シンガーソングライター・やなせななのブログです。

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宮城県・徳本寺「東日本大震災物故者合同三回忌法要」

神奈川県でのコンサートを終え、わたしは朝早く横浜を出ました。次に向かったのは、宮城県亘理郡山元町です。
今年は震災物故者三回忌法要という場で、お勤めの前にコンサートを依頼されていました。
依頼人は早坂文明さん。
震災後「まけないタオル」「千年眠れ」「ほんとうの空の下で」「ひとつの心」を共作し、各地でタッグを組んで講演を続けて来ました。お寺にお招きいただくのも、もう4回目となります。
今回はご住職を務めておられる徳本寺と、津波で伽藍が流された徳泉寺の檀信徒(ご遺族)の方々の合同慰霊法要でした。山元町では600名以上が震災で亡くなられています。

山門↓
0310 tokuhonnjisannmonn

本堂↓
0310tokuhonnji.jpg

0310kannbanntaitoru.jpg


震災後に徳本寺さまで歌うのは初めてではないので、ある程度その場の空気のようなものは予想していたつもりでした。
0310dounai.jpg
それでも、いざとなるととても迷っていたのです。
何を唄うべきなのか。

まず「春の雪」のような追悼の歌を歌うのは止めようと思いました。
実は昨年8月にこの本堂で歌った際「悲しい記憶を呼び覚ますので聞きたくない」というご感想を、お参りの方からいただきました。もしその人が再びご来場だったら?また歌うなんて、あまりにも酷い行為になると思い、外していました。
では、何を唄うべきなのか。
皆さんが知っている歌、それも、暗い歌は避けたいと思いました。
そこで「上を向いて歩こう」や、やさしい「涙そうそう」などをカバーすることにしたのです。

今回はピアノの黒石純子さんにも同行していただきました。
京都でリハーサルを重ねて、スタジオでも悩んで悩んだ選曲でした。
0310gohonnzonn.jpg
本番の写真はありませんm(__)m

かなしみに満ちた本堂での40分ほどの公演時間は、いつもの何倍も長く感じました。
家族が突然いなくなってしまった痛み
ふるさとが
我が家が
たいせつな全てが
奪われ、消えてしまった絶望

背負いながらも
集い手を合わせる人に
何の歌を差し出せばいいのか

力を込めようとしてもするすると抜け
明るさを保とうとしても保てず
親しみを抱こうとしたらどんどん遠くなる
じわりじわりと
決して分かち合えない深い痛みと共に
かなしみがにじんで沁みて来るような
そんなステージでした。

それなのに
それなのに

終わったあと
声をかけてくださる方があったのでした。

 ―ありがとうございました
 ―しみじみ沁みました
 ―息子を亡くしてからずっと聞いています
 ―昨日総持寺で聞きました
 ―子どもがラジオのリスナーです

わたしはもったいなくて
言葉にできない想いになったのです。
手を叩いてくださった若いお父さんお母さん
かわいい子どもたち
そのほほえましい姿も忘れられません。
お礼を申し上げるのは、こちらの方です。
ほんとうに、すみません。


後日
ご住職からいちごが届けられました。
お礼の御手紙の中には
復興の味です、
と書かれてありました。


歌ごときで何ができるのか
いや
何もできないことは、重々わかっているのです。
でも
ご縁がつながる限り
また訪れるかもしれません。
迷いながら
それでも
歌を探したい
お届けしたい
何度失敗しても
いのち続く限り

徳本寺掲示板のひとことが、心にしみます。
tokuhonnjikeijibann.jpg

徳本寺・徳泉寺の皆さん
ほんとうにありがとうございました。



合掌





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| 未分類 | 2013-03-10 | comments(-) | TOP↑

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